タイラバとイカメタルは兼用リールで釣れる!失敗しない選び方とは?

夏の夜に盛り上がるイカメタルと、一年を通して大ダイの強い引きを楽しめるタイラバ。どちらも船釣りの大人気ターゲットですが、「新しい釣りに挑戦したいけれど、専用のロッドやリールをいくつも買い揃える余裕がない…」と悩んでいませんか?

リールを2台買う予算が限られているからこそ、「1つのリールで両方を快適にこなせる便利な機種」を探すのはとても賢い選択です。

この記事では、タイラバとイカメタルでリールを兼用するための絶対条件や、安物買いの銭失いにならない選び方を徹底解説します。賢く買い物を充実させて、船上でベテランにも引けを取らない釣果を一緒に目指しましょう!

タイラバとイカメタルはリール1台で兼用できる!失敗しない3つの必須条件

タイラバやイカメタルに挑戦したいけれど、それぞれ専用の道具が必要なの?と不安になりますよね。実は、選び方のポイントさえ押さえればリール1台で十分に兼用可能です!ここでは、絶対に失敗しないための必須条件を分かりやすく解説します。


【結論】カウンター付きベイトリールならタイラバ・イカメタルの兼用が可能

結論からお伝えすると、タイラバとイカメタルのリールは兼用できます。ただし、どんなリールでも良いわけではありません。

両方の釣りでしっかりと釣果を出すためには、水深がひと目でわかるカウンター付きのベイトリールを選ぶことが大前提となります。カウンター付きリールを選ぶことで、以下のようなメリットがあります。

  • 船長の指示ダナに正確に仕掛けを合わせられる
  • 前回釣れた水深を再現して連続ヒットを狙える
  • 底取り(仕掛けが海底に着いたこと)が分かりやすくなる

タナ(魚やイカがいる水深)を正確に把握することが、これらの釣りで釣果を伸ばす最大のカギになるからです。


兼用リールに求められる3つの絶対条件(ICカウンター・スプール容量・自重)

兼用リールを探す際、デザインや価格だけで決めてしまうと後悔する原因になってしまいます。両方の釣りで妥協せず、快適に使い続けるためには「カウンター・糸巻量・軽さ」という3つの絶対条件を満たすことが重要です。

条件①:正確なタナ取りに必須の「ICカウンター」

タイラバもイカメタルも、「船長から指示された水深」や「アタリがあった水深」へ正確に仕掛けを届けることが釣果を左右します。

そのため、デジタル表示で水深を教えてくれるICカウンター機能は絶対に外せない条件です。PEラインの色で水深を計算することもできますが、夜間のイカメタルではラインの色が見えにくいため、液晶画面でパッと確認できるカウンターが必須となります。

条件②:PEライン0.8号が200m以上巻ける「スプール容量」

2つ目の条件は、スプール(糸を巻き取る部分)の容量です。タイラバでは大ダイの強烈な引きに耐えるため、PEラインの0.8号をメインで使用します。一方でイカメタルは0.4~0.6号の細い糸を使うのが一般的です。

兼用する場合、太い方に合わせてPE0.8号を使用することになりますが、不意の高切れ(糸が途中で切れること)に備えて最低でも200mは巻ける容量が必要です。スプールが浅すぎるリールでは糸が足りなくなるリスクがあるため、しっかり確認しておきましょう。

条件③:長時間のシャクリでも疲れない「自重250g以下の軽さ」

3つ目の条件は、リール本体の軽さです。特にイカメタルでは、ロッドを上下にスッスッと動かして誘う「シャクリ」の動作を一晩中繰り返します。

重いリールを使っていると、腕がパンパンに疲れてしまい釣りに集中できません。そのため、自重が250g以下の軽量なリールを選ぶことを強くおすすめします。軽いリールなら、タイラバの際にも小さなアタリを感じ取りやすくなるというメリットがあります。



ハルト

兼用リールを選ぶ際は「イカメタルで疲れない軽さ」を最優先にするのがコツです。最近のリールは軽くても十分な強度があるため、タイラバでも安心して使えますよ。

タイラバ・イカメタル兼用リールのメリット・デメリットと専用機との比較

兼用リールを導入することで大きな恩恵がある一方で、専用機に比べると少しだけ妥協しなければならない点も存在します。ここでは、兼用することのメリット・デメリットを整理し、専用機との違いを詳しく比較してみましょう。


タックル費用を約2~3万円節約できる最大メリット

兼用リールを選ぶ最大のメリットは、なんといってもタックル(釣り具)にかかる費用を大幅に抑えられることです。

タイラバ用とイカメタル用でそれぞれカウンター付きリールを揃えようとすると、安くても合計で3~4万円、高性能なモデルなら6万円以上かかってしまいます。しかし兼用リールを1台買えば、浮いた約2~3万円の予算をロッドやルアー、乗船代などに回すことができるのです。このコストパフォーマンスの高さは、新しい釣りに挑戦する上で非常に大きな後押しになります。


ギア比とハンドル形状における専用機との違いと妥協点

タイラバとイカメタルでは、釣りの動作が根本的に異なるため、専用リールに求められるスペックも真逆になります。それぞれの釣りでどんな特徴があるのかを理解し、兼用リールでの妥協点を見つけていきましょう。

タイラバ専用機の特徴(ローギア・シングルハンドル)

タイラバは、仕掛けを海底まで落としてから「一定の速度でゆっくり巻き上げる(等速巻き)」ことが最も重要です。

そのため、タイラバ専用リールは巻き取りパワーが強く、ブレずにゆっくり巻けるローギア(PG)とシングルハンドルが主流となっています。大きなマダイが掛かっても、ローギアの力強い巻き上げ力があれば、グイグイと引き寄せることが可能です。

イカメタル専用機の特徴(ハイギア・ダブルハンドル)

一方でイカメタルは、仕掛けを素早く動かしてイカを誘い、アタリがあればサッと合わせて巻き上げる「手返しの良さ」が求められます。

そのため、イカメタル専用リールはハンドル1回転あたりの巻き取り量が多いハイギア(HG)と、シャクリ動作の邪魔にならないダブルハンドルが採用されることがほとんどです。

兼用リールで目指すべき「最適なバランス」とは?

このように、真逆の特性を持つ2つの釣りを1台のリールで成立させるには、どちらかの釣りに合わせつつ、もう一方の釣りを自分の技術でカバーする必要があります。

以下の表に、専用機と兼用機の理想的なセッティングをまとめました。

項目タイラバ専用機イカメタル専用機兼用リールの理想
ギア比ローギア(PG)ハイギア(HG)ハイギア(HG)
ハンドルシングルハンドルダブルハンドルダブルハンドル
重視する点等速巻き・パワー手返し・軽快さ操作性と汎用性

兼用リールでは、「ハイギア・ダブルハンドル」の組み合わせを選ぶのが最もバランスが良いとされています。詳しい理由は、次の章でしっかりと解説しますね。



ハルト

兼用では全てが完璧にはなりませんが、最近の機種は基本性能が非常に高いです。専用機との違いを理解して使えば、ベテランに負けない釣果を出すことも十分可能ですよ。

兼用リールの失敗しない選び方!ギア比とハンドルの正解

兼用リール選びで最も悩むのが「ギア比」と「ハンドル形状」の組み合わせです。真逆の特性を持つ2つの釣りを1台でこなすため、どちらに基準を合わせるべきか、失敗しないための明確な答えと理由をお伝えします。


ギア比は手返しと操作性を重視して「ハイギア(HG)」を選ぶ

リールのギア比には、巻き取りが軽いローギアと、巻き取りが速いハイギアがあります。タイラバとイカメタルを兼用する場合、迷わず「ハイギア」を選ぶのが正解です。その明確な理由を紐解いていきましょう。

イカメタルでの誘いやすさと回収スピードを最優先する理由

イカメタルは、数十メートル下のタナから仕掛けを回収したり、細かくシャクったりと、とにかくスピーディな動作が連続します。

もしローギアを使ってしまうと、回収に時間がかかりすぎて腕が疲れるだけでなく、手返しが悪くなり釣れるチャンスを逃してしまいます。ハイギアの速い巻き取りスピードがあれば、イカメタル特有の軽快な操作を損なわずに楽しめるため、兼用リールのギア比はハイギアに合わせるのが鉄則です。

タイラバをハイギアで「等速巻き」するコツと注意点

では、ハイギアのリールでタイラバをする場合、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。ハイギアは巻き取りが速いため、タイラバで重要な「ゆっくりとした等速巻き」が少し難しくなります。

しかし、以下のようなコツを意識すれば、十分にカバー可能です。

  • 手首の角度を固定してブレをなくす
  • 肘から先全体を使って滑らかに回す
  • ロッドを持つ手はリールをしっかりと包み込む

手首を固定して一定のリズムでゆっくりとハンドルを回すことを意識すれば、十分にカバー可能です。慣れるまでは少し神経を使いますが、水中のわずかな潮の変化やアタリを感じ取りやすくなるというハイギアならではのメリットもあります。


双方の釣りで安定した巻き取りができる「ダブルハンドル」を選ぶ

ギア比が決まったら、次はハンドルの形状です。ハンドルには1つのノブがついた「シングル」と、2つのノブがある「ダブル」があります。兼用リールにおいては、ダブルハンドルを選ぶことが成功の秘訣です。

ダブルハンドルがもたらすメリット

ダブルハンドル最大のメリットは、重心のバランスが良いため、手を離してもハンドルが勝手に回らないことです。イカメタルでシャクリを入れた後、ピタッとリールの動きを止めることができるため、イカが抱きつくための自然な「間(フォール)」を作りやすくなります。

またタイラバにおいても、2つのノブが回転のブレを抑えてくれるため、安定した一定速度での巻き上げ(等速巻き)をサポートしてくれます。

シングルハンドルでの兼用が難しい理由

一方で、シングルハンドルは力が入りやすく大ダイとのやり取りには向いていますが、イカメタルには不向きです。

重心が偏っているため、シャクった反動でハンドルが勝手に回ってしまい、仕掛けが不自然に動いてイカが警戒してしまいます。イカメタルの繊細な誘いを台無しにしないためにも、シングルハンドルの兼用は避けるのが無難です。


フォールレバーや水深アラームなど最新機能の必要性

最近のカウンター付きリールには、各メーカーが独自の最新機能を搭載しています。「フォールレバー」や「水深アラーム」といった機能は、兼用リールにおいてどのような恩恵をもたらすのかをチェックしましょう。

フォールレバーは両方の釣りで強力な武器になる

シマノのリールなどに搭載されている「フォールレバー」は、仕掛けが落ちていく(フォールする)スピードをレバー1つで簡単に調整できる機能です。

イカメタルでは、ゆっくりとしたフォールでイカを焦らす「フォール中のアタリ」を誘発しやすくなります。タイラバでも、仕掛けの落下速度を調整することでマダイの興味を惹きつけることができるため、どちらの釣りでも釣果を格段にアップさせる非常に強力な武器となります。

水深アラームでヒットレンジの共有を見逃さない

ダイワのリールなどに採用されている「水深アラーム」は、設定した水深に到達すると音で知らせてくれる機能です。画面を見続けなくても音が鳴ったタイミングで誘いを開始できるため、夜の船上で手元が暗いイカメタルでは特に重宝します。

最新機能タイラバでのメリットイカメタルでのメリット
フォールレバー落下速度の変化でマダイを誘うゆっくり見せてイカを抱かせる
水深アラーム底取りや狙った水深の把握が容易画面を見ずにタナを正確に直撃

必須ではありませんが、これらの最新機能が搭載されたモデルを選べば、兼用リールの使い勝手が劇的に向上することは間違いありません。



ハルト

フォールレバーなどの便利機能は構造が複雑なため、塩分が固まる「塩噛み」に注意が必要です。釣行後はその日のうちにシャワーで洗い流すクセをつけましょう。

タイラバ・イカメタル兼用リールおすすめ厳選5選

タイラバやイカメタルを兼用リールで楽しみたい方に向けて、最新の市場から自信を持っておすすめできる5機種を厳選しました。それぞれの特徴やスペックを比較しながら、あなたに最適な1台を見つけてください。

メーカー・機種名自重ギア比PE糸巻量(0.8号)実売価格帯
シマノ 19 炎月 CT 150HG250g7.8400m(目安)2万円台前半
シマノ 21 バルケッタ 150DH-HG195g7.0400m(目安)1万円台後半
シマノ 23 グラップラー プレミアム 150XG220g8.1400m(目安)3万円台前半
ダイワ タナセンサー 150H-DH240g6.9400m(目安)1万円台前半
ダイワ 21 ティエラ A IC 150H225g7.1400m2万円台後半

シマノ 19 炎月 CT 150HG(フォールレバー搭載で両釣りに対応)

タイラバ専用シリーズとして名高い「炎月」ですが、ハイギア(HG)モデルを選べばイカメタルとの兼用リールとしても高いパフォーマンスを発揮します。このリール最大の魅力は、親指一つで仕掛けの落下速度を調整できるフォールレバーが搭載されている点です。

タイラバではゆっくりとしたフォールでマダイにしっかりと仕掛けを見せることができ、イカメタルではスッテ(イカ用のルアー)が不規則に落ちる動きを演出してイカを焦らすことができます。フォールレバーを駆使した多彩な誘いが可能になるため、水深や潮の流れが変わっても臨機応変に対応できるのが強みです。自重は250gと兼用条件をクリアしており、両方の釣りで本格的なテクニックを楽しみたい方におすすめの1台です。


シマノ 21 バルケッタ 150DH-HG(自重195gの超軽量・万能モデル)

「バルケッタ」は、船の小物釣り全般をカバーする万能リールとして非常に人気のあるシリーズです。その中でも「150DH-HG(ダブルハンドル・ハイギア)」は、タイラバとイカメタルを兼用する上でまさに理想的なスペックを備えています。

一番の注目ポイントは、自重195gという驚異的な軽さです。この軽さにより、一晩中シャクリ続けるイカメタルでも手首への負担が極めて少なく、最後まで集中力を切らさずに釣りを楽しむことができます。また、LEDバックライト搭載のICカウンターは見やすく、夜間のイカメタルでも水深を正確に把握可能です。価格も1万円台後半と手頃で、初めての兼用リールとして最もバランスが取れた優秀なモデルと言えます。


シマノ 23 グラップラー プレミアム 150XG(高剛性&なめらかな巻き心地)

フルモデルチェンジを果たし、さらに性能が磨かれた「23 グラップラー プレミアム」。こちらは少し予算に余裕があり、兼用リールであっても妥協のないハイスペックを求めるアングラー(釣り人)にぜひ使っていただきたい名機です。

特筆すべきは、マイクロモジュールギアによる滑らかな巻き心地です。タイラバにおける等速巻きの精度が格段に上がり、海中のわずかな潮の変化やマダイの前アタリ(本喰いする前の小さな反応)を正確に手元へ伝えてくれます。自重は220gと軽量ながら、大ダイの強烈な突っ込みにも耐えうる高剛性(頑丈さ)を誇ります。エクストラハイギア(XG)による圧倒的な回収スピードは、イカメタルの手返しをさらに加速させてくれるでしょう。


ダイワ タナセンサー 150H-DH(1万円台で買える高耐久な入門機)

「なるべく予算を抑えつつ、安心して使えるカウンター付きリールが欲しい」という方にイチオシなのが、ダイワのロングセラー機「タナセンサー 150H-DH」です。タイラバやイカメタルはもちろん、ライトジギングなど様々な船釣りに対応するタフさが魅力です。

最大の強みは、実売1万円前後という低価格でありながら、ハードな使用にも耐える頑丈なボディを備えていることです。自重240g、手返しの良いギア比6.9、そしてブレの少ない100mmのダブルハンドルと、兼用リールに求められる基本スペックをしっかりと押さえています。これから船釣りを始める方の最初の1台として、非常にコストパフォーマンスに優れた選択肢です。


ダイワ 21 ティエラ A IC 150H(大ダイの引きにも負けない強靭アルミボディ)

ダイワの「ティエラ A IC」は、とにかく「強さ」と「軽さ」を高次元で両立させたハイエンドに近いミドルクラスリールです。「A」はアルミニウムを意味しており、高い剛性を持つアルミフレームを採用しているのが最大の特徴です。

樹脂製ボディのリールでは、大ダイが掛かった際にボディがわずかにたわんでしまい、巻き上げる力が逃げてしまうことがあります。しかしティエラ A ICなら、大ダイの強烈な引きにもビクともしない強靭な剛性があるため、余裕を持って魚を浮かせることができます。さらに「水深アラーム」機能が搭載されており、イカメタルでのタナ取りが音だけで直感的に行えるため、夜間の船上でのストレスを大幅に軽減してくれます。



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軽さを重視するならシマノのバルケッタ、剛性や巻きの強さを求めるならダイワのティエラが扱いやすいです。ご自身の筋力や釣りのスタイルに合わせて選んでみてください。

兼用リールを圧倒的に快適にする実践テクニックとメンテ術

兼用リールを手に入れたら、次に気になるのが実際の運用方法です。ラインの巻き替えやイカ墨の汚れなど、タイラバとイカメタルを兼用するからこそ発生する特有の悩みを解決する実践的なテクニックをご紹介します。


ライン巻き替え不要!「PE0.8号」固定+リーダー調整の兼用裏技(独自)

ラインの号数が違う両方の釣りを1台でこなすため、毎回ラインを巻き替えるのはとても面倒ですよね。ここでは、巻き替えの手間を省きつつ両方の釣りで確実に釣果を出すための「PE固定+リーダー調整」の裏技を解説します。

タイラバとイカメタルで推奨されるPE号数の違いと注意点

通常、タイラバでは大ダイの強い引きに耐えるためにPE0.8~1.0号が使われます。一方、イカメタルでは潮の抵抗を減らし、繊細なアタリを取るためにPE0.4~0.6号という極細ラインが推奨されています。

これを1台のリールで兼用する場合、強度の弱いイカメタル用の号数(0.4~0.6号)に合わせてしまうと、タイラバで大物が掛かった際に糸が切れてしまう危険性が高まるため、「PE0.8号」をベースにするのが基本です。

ただし、イカメタルでPE0.8号を使う際は2つの注意点があります。1つ目は、太い糸は潮に流されやすく隣の人と糸が絡む「オマツリ」の原因になるため、必ず事前に船宿へ「PE0.8号でも乗船可能か」を確認すること。2つ目は、潮に流されにくくするために、イカメタル用の鉛スッテは少し重め(20~30号など)を多めに準備しておくことです。

PE0.8号をベースにしたリーダーの選び方と結び方

PE0.8号を固定したままでイカメタルをする弱点をカバーするために、先端に結ぶ「ショックリーダー(透明な糸)」の太さと長さを釣種によって使い分けましょう。

釣りの種類メインPEラインショックリーダー(フロロカーボン)リーダーの長さ
タイラバ0.8号(固定)3~4号(12~16lb)3~5m
イカメタル0.8号(固定)2~2.5号(8~10lb)1~1.5m

このように、リーダーの太さと長さを調整するだけで、PEラインを巻き替えることなく快適に兼用が可能です。イカメタルではリーダーを短め(1~1.5m)にして細身のフロロカーボンを使うことで、イカへの警戒心を与えずに自然な誘いが可能になります。


イカ墨と塩噛みを防ぎリールを長持ちさせる釣行後の完全お手入れ手順(独自)

対象魚が異なるため、リールが受けるダメージの種類も大きく変わります。特にイカメタルで厄介な「イカ墨」や、タイラバでの「塩噛み」を防ぎ、お気に入りの兼用リールを長く使い続けるための正しいメンテナンス手順を解説します。

イカ墨が引き起こすカウンターやレベルワインドへのダメージ

イカメタル特有の悩みが、リールに付着する「イカ墨」です。釣れたイカが船上で墨を吐き、それがリールにかかってしまうことは珍しくありません。

イカ墨には塩分やタンパク質が含まれており、そのまま放置すると固まってしまいます。特に、カウンターの隙間やレベルワインド(糸を均等に巻き取るための左右に動くパーツ)に入り込むと、動作不良やサビの原因になります。細部まで入り込んだイカ墨は塩噛み以上のダメージを与えることがあるため、帰港中に濡れタオルでサッと拭き取っておくなどの応急処置が非常に有効です。

帰宅後すぐに実践すべき水洗いと注油のステップ

タイラバの塩分やイカメタルの墨汚れを完全に落とすため、帰宅後は当日中に必ず以下のステップでメンテナンスを行ってください。

  1. ドラグ(糸の引き出し抵抗を調整するツマミ)をしっかりと締める
  2. 常温のシャワー(弱めの水流)をリール全体にかけ、塩や墨を洗い流す
  3. ハンドルを回しながら、レベルワインド部分の汚れを念入りに落とす
  4. 乾いたタオルで水分をしっかりと拭き取る
  5. ドラグを完全に緩めて、風通しの良い日陰で十分に乾燥させる

ここで絶対にやってはいけないのが、お湯で洗うことや、水の中でリールを激しく振ることです。内部のグリス(潤滑油)が溶け出したり、水が機械の奥深くまで浸入したりする原因になります。ドラグをきつく締めてから真水で優しく洗い流すのが、兼用リールを長持ちさせる最大の秘訣です。乾燥後は、メーカー推奨のオイルをレベルワインドなどの可動部に一滴だけ注油しておきましょう。



ハルト

イカ墨は乾くと厄介です。船上で墨を被ってしまったら、ペットボトルの真水を少しだけかけて仮洗いしておくのがプロの小技。これでリールの寿命が格段に延びますよ。

まとめ:最適な兼用リールを選んでタイラバ・イカメタルを楽しもう

ここまで、タイラバとイカメタルを兼用リールで楽しむための選び方や実践テクニックを解説してきました。最後にもう一度、失敗しないための重要なポイントをおさらいし、新しいオフショアの世界へ飛び出す準備を整えましょう。


「ハイギア・ダブルハンドル・PE0.8号」のセッティングで準備完了

タイラバ専用機とイカメタル専用機の真逆の特性を1台でバランス良く成立させるためには、リールの選び方とラインのセッティングが全てです。以下の3つの条件を満たした状態で釣り場へ向かいましょう。

  • タナを正確に把握するための「ICカウンター付きベイトリール」
  • 手返しと安定した巻きを両立する「ハイギア&ダブルハンドル」
  • 巻き替え不要で両方の釣りに対応する「PE0.8号(200m以上)」

この「ハイギア・ダブルハンドル・PE0.8号」という基本セッティングさえ守れば、船上で専用機を使うベテランアングラーに大きく後れを取ることはありません。浮いた予算で、釣果に直結するタイラバのヘッド(オモリ)やイカメタルのスッテを豊富に揃えることができます。


自分の予算とメインにする釣りに合わせて最高の1台を見つけよう

今回ご紹介した5つの厳選リールは、どれもタイラバとイカメタルの兼用として高い実績と人気を誇るモデルばかりです。圧倒的な軽さを求めるならシマノのバルケッタ、予算を抑えたいならダイワのタナセンサーなど、あなたの釣りのスタイルや予算に合わせて選んでみてください。

兼用リールという賢い選択をすれば、1つの道具で全く違う2つの釣りの魅力を存分に味わうことができます。ぜひ、妥協のない選び方で長く愛用できる最高の1台を手に入れ、夏の夜のイカメタルも、一年中楽しめるタイラバも、思う存分満喫してくださいね!


参考文献リスト