タコ釣りに本格的に挑戦しようと準備を進めているけれど、リール選びで立ち止まっていませんか?釣具店やネットショップのスペック表を見ると、「PG」や「HG」といったアルファベットが並んでいて、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
タコ釣り独特の「底に張り付いた大ダコを引き剥がすパワー」を優先するべきか、それとも「重い仕掛けを素早く回収するスピード」を選ぶべきか。とくに、船釣り(オフショア)と岸釣り(陸っぱり)では求められる性能が大きく変わるため、悩むのも当然です。
この記事では、タコ釣りにおけるリールのギア比の基礎知識から、フィールド別の最適な選び方までを分かりやすく解説します。手持ちのリールが流用できるのか、新調するならどんなスペックが必要なのかといった疑問もすっきり解決しますよ。
最後までお読みいただければ、自分の体力や釣りスタイルに100%マッチする理想の1台が見つかるはずです。最適なリールを手に入れて、キロオーバーの大ダコを確実にキャッチしましょう!
タコ釣りにおけるリールの「ギア比」とは?基礎知識と選び方の重要性

タコ釣りを楽しむうえで、リールのギア比を理解することは釣果を左右する大切な一歩です。ここでは、ギア比の基本的な意味や、ローギアとハイギアの違いについて分かりやすく解説します。
ギア比の数字の意味と「ローギア(PG)」・「ハイギア(HG)」の違い
釣具店のディスプレイやネットショップのスペック表でよく見かけるギア比の数値ですが、これが実際の釣りにどう影響するのか気になりますよね。まずは、数字の意味と2つの大きな種類について見ていきましょう。
ギア比が示す「ハンドル1回転あたりのスプール回転数」
リールのカタログに記載されている「5.8:1」や「7.1:1」といった数字が、ギア比を表しています。これは、ハンドルの持ち手を1回転させたときに、糸を巻き取るスプール(糸巻き部)が何回転するかを示した数値です。
たとえば「5.8:1」なら、ハンドルを1回まわすとスプールが5.8回転します。数値が小さければ少ない回転数となり、数値が大きければたくさん回転する仕組みです。
タコ リール ギア比を検討する際、この数値が釣りにおける「巻き上げの軽さ」と「巻き取りの速さ」のバランスを決める重要な基準となります。自分の体力に合った数値を選ぶことが、快適な釣りの第一歩です。
トルク重視のローギアとスピード重視のハイギア
リールはギア比の数値によって、大きく「ローギア(パワーギア=PG)」と「ハイギア(HG)」に分けられます。それぞれの特徴を理解することで、用途に合わせた最適な選択ができるようになります。
自転車のギアチェンジを思い浮かべてみてください。漕ぎ出しの軽い1〜3速がローギア、スピードが出るけれど重い4〜6速がハイギアのイメージです。リールもこれとまったく同じ原理で動いています。
ローギアは巻き取りスピードこそ遅いですが、ググッと力強く巻き上げることができるため、タコ釣りのようなパワー勝負に最適です。以下の表で、それぞれの主な特徴を比較してみましょう。
| 種類 | 目安の数値 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ローギア(PG) | 5.0〜6.4 | 巻き上げが軽く、トルク(力)がある | 仕掛けの回収に時間がかかる |
| ハイギア(HG) | 7.0〜8.5 | 仕掛けの回収が速く、手返しが良い | 巻き取りが重く、力が必要になる |
ベイトリールとスピニングリールにおけるギア比と「最大巻上長(cm)」の関係
同じギア比でも、リールの種類が変われば実際の巻き取りスピードも大きく変わってきます。ここでは、ベイトリールとスピニングリールの構造の違いがもたらす、最大巻上長の変化について解説します。
ベイトリールのスプール径と巻上長の特徴
ベイトリールは、糸を巻き取るスプールの直径(スプール径)によって、1回転あたりの巻き取り長さ(最大巻上長)が変化します。同じギア比6.3のリールでも、スプール径が大きければ一気に巻き取れる糸の量が増えるのです。
タコ釣りでベイトリールを選ぶ際は、ただギア比を見るだけでなく、この「最大巻上長」をチェックすることが大切です。
太いPEラインをたくさん巻けるスプール径の大きいベイトリールを選べば、ローギアの軽い巻き心地を保ちながら、ある程度の巻き取りスピードも確保できるという嬉しいメリットがあります。スペック表を見る際は、ぜひ巻き取り長(cm)にも注目してみてください。
スピニングリールの特徴とタコ釣りでの選定基準
スピニングリールは、スプールが前後に動きながら糸を巻き取る構造をしています。ベイトリールに比べてスプール径が大きいため、同じギア比でも最大巻上長が長くなるのが特徴です。
岸からのキャスト(遠投)がメインとなる場面では、このスピニングリールの巻き取りの速さが大きな武器になります。仕掛けを遠くまで飛ばし、スイスイと素早く回収できるからです。
ここで注意したいのが、スピニングリールは構造上スプール径が大きいため、ギア比が「5.7〜6.2」程度の表記であってもハイギアに分類され、ベイトリールのギア比7.0〜8.0相当の巻き取りスピード(約90〜100cm超)を発揮するという点です。タコ釣りにおいては巻き取りの力が弱くなりやすいため、番手(サイズ)の大きい4000〜5000番の力強いモデルを選ぶことが失敗しないためのコツとなります。
船タコ釣りに最適なリールのギア比は?「ローギア」が圧倒的に有利な2つの理由
明石沖や東京湾などの人気エリアで船タコ釣りを楽しむなら、ローギアのリールが圧倒的に有利です。なぜ多くのアングラーがパワーギアを選ぶのか、その明確な理由と実釣でのメリットを詳しく解説します。
底に張り付いた大ダコを引き剥がす「圧倒的トルク」と巻き上げ力
海底で石や岩を抱きかかえたタコを引っ張り上げるには、想像以上の大きな力が必要になります。ここでは、ローギアならではの圧倒的なトルクが、いかにタコ釣りを楽にしてくれるのかを解説します。
キロオーバーのタコに負けないパワーの源
船のタコ釣りで狙うターゲットは、時に2〜3kgを超えるキロオーバーの大ダコになることも珍しくありません。大ダコが海底にピタッと張り付いてしまうと、まるで岩を釣り上げているかのような重さになります。
ここでハイギアのリールを使っていると、ハンドルが重くて全く回らなくなり、無理に巻こうとしてリールのギアを破損してしまう危険性があります。
しかし、5.8前後のローギアであれば、自転車の軽いギアで坂道を上るように、グイグイと力強くタコを底から引き剥がすことが可能です。この「圧倒的なトルク(巻き上げる力)」こそが、ローギアが推奨される最大の理由なのです。
確実なフッキング(巻きアワセ)をサポートする力
タコ釣りのアワセ(フッキング)は、魚釣りのように竿を鋭く煽るだけでなく、リールを力強く巻きながら針をしっかり食い込ませる「巻きアワセ」が基本となります。
タコの体は意外と硬く、太い針をしっかりと貫通させなければ、巻き上げの途中でポロリと外れてしまう「バラシ」の原因になってしまいます。
ローギアのリールを使えば、アワセを入れた瞬間にハンドルの力をロスすることなくダイレクトに針先へ伝えることができます。ズバッと確実にフッキングが決まるため、せっかくの大物を逃す悔しい思いを大幅に減らすことができますよ。
50号の重いテンヤ・オモリを一日中小突いても腕が疲れにくい
船タコ釣りでは、50号といった重いオモリを常に動かし続けるため、体力勝負になる側面があります。ローギアを選ぶことで、腕や手首への負担がどれほど軽減されるのかを見ていきましょう。
巻き取りの軽さがもたらす身体への負担軽減
水深の深いエリアや潮の流れが速いポイントでは、仕掛けを底に沈めるために50号(約187g)という非常に重いオモリやテンヤを使用します。
この重い仕掛けを落としては巻き上げ、落としては巻き上げを一日中繰り返すため、巻き取りの重いハイギアを使っていると、昼頃には腕や手首がパンパンに疲労してしまいます。
その点、ローギアリールは仕掛けの回収時もクルクルと軽い力でハンドルを回せるため、筋肉への負担を劇的に和らげてくれます。体力に自信のない方や女性アングラーにも、迷わずローギアをおすすめしたい理由です。
集中力を維持して釣果を伸ばすための秘訣
釣果を伸ばすためには、タコが仕掛けに触れたわずかな違和感(アタリ)を察知する集中力が欠かせません。腕が疲れてくると、どうしても竿先への注意力が散漫になってしまいます。
身体の疲れを最小限に抑えることは、そのまま釣果アップに直結すると言っても過言ではありません。疲労を感じずに快適に釣りができれば、心の余裕も生まれますよね。
ローギアによる軽い巻き心地が、納竿の直前まで高い集中力を維持させてくれるため、結果的に「最後の一杯」を釣り上げるチャンスを広げてくれるのです。
岸タコ釣りに最適なリールのギア比は?手返し抜群の「ハイギア」を推奨する理由
堤防や港湾部から狙う岸タコ釣りでは、船釣りとは打って変わってハイギアのリールが大活躍します。キャストして広範囲を探る釣りにおいて、なぜスピードが求められるのかを紐解いていきましょう。
キャスト後の広範囲探りで差がつく仕掛けの回収速度と手返しの良さ
岸からのタコ釣りは、足を使って広範囲を探ることが釣果を伸ばす最大のコツです。ハイギアリールが持つスピーディーな回収能力が、どのように手返しの良さに貢献するのかを詳しく説明します。
広範囲を素早く探り、タコに見切らせないスピード
堤防からのタコ釣りでは、仕掛けを遠くへキャスト(投げる)して、海底をズルズルと引きながら広範囲を探ります。タコがいない場所をいつまでも探っていても釣れないため、見切りをつけて回収するスピードが重要になります。
ローギアを使っていると回収に時間がかかり、もどかしさを感じる場面が多くなります。しかし、7.0以上のハイギアなら、あっという間に仕掛けを手元まで巻き取ることができます。
また、素早い動きで仕掛けを回収することで、タコにルアーを見切られる隙を与えないというメリットもあります。スピーディーなアクションは、タコの狩猟本能を刺激する効果的なテクニックです。
手返しの良さが一日の釣果に直結する理由
釣りの世界では、仕掛けを投入してから回収し、再び投入するまでの一連のテンポを「手返し」と呼びます。この手返しが良いほど、一日のうちでタコに出会うチャンスが多くなります。
ハイギアリールによるスピーディーな仕掛けの回収は、まさにこの手返しの良さを極限まで高めてくれます。
- 遠投した先から素早く仕掛けを戻せる
- 足元のカケ上がり(段差)だけをテンポ良くポンポンと撃てる
- 風が強い日でも糸のたるみを一瞬で巻き取れる
こうした小さな時間短縮の積み重ねが、最終的に周りの釣り人と大きな釣果の差を生み出すのです。岸タコ釣りでハイギアが好まれる一番の理由がここにあります。
糸フケを素早く回収して着底直後の根掛かりを未然に防ぐレスポンス
岸タコ釣りで一番のストレスとなるのが、複雑な障害物周りでの根掛かりです。ハイギアリールを使うことで、この厄介な根掛かりをどのように回避できるのか、そのメカニズムを解説します。
着底直後の素早い対応力が明暗を分ける
仕掛けを海へ投げ入れて海底に到着(着底)した瞬間は、糸がフワッとたるんだ状態(糸フケ)になります。岸辺の海底には岩や海藻などの障害物が多く、この糸がたるんだ状態を放置すると、仕掛けがゴロゴロと転がって隙間に挟まり、根掛かりを引き起こしてしまいます。
ここでハイギアの出番です。着底した瞬間にハンドルをサッと回すだけで、たるんだ糸をピンと張った状態に素早く修正できます。
この着底から糸を張るまでのタイムラグの短さが、根掛かりを回避するための強力な武器となります。ハイギアの高いレスポンス(反応の良さ)が、大切なルアーを守ってくれるのです。
根掛かりリスクを減らす的確なテンション管理
タコは岩の隙間や海藻の陰に身を隠しているため、あえて根掛かりしやすい複雑な場所を狙う必要があります。そのためには、常に仕掛けの重さを竿先で感じながら操作する「テンション管理」が欠かせません。
ハイギアリールなら、仕掛けが障害物にぶつかった感覚が手元に伝わった瞬間に、スパッと糸を巻き取って障害物を飛び越えさせることができます。
ローギアでは巻き取りが間に合わずに引っかかってしまうような場面でも、ハイギアのスピードなら難なくクリアできる確率がグンと高まります。ストレスフリーな岸タコ釣りを楽しむために、ぜひハイギアのスピードを体感してみてください。
【状況別・フィールド別】タコ釣りリールのギア比使い分け戦略

船と岸という大きな違いだけでなく、釣り場の水深や潮流の速さによっても最適なギア比は変化します。ここでは、現場の状況に合わせたより実践的なギア比の使い分け方を解説していきます。
水深・潮流の速さ・オモリの号数に合わせた最適なギア比の選び方
同じ船タコ釣りでも、水深10mの浅場と水深50mの深場では、リールにかかる負担が全く違います。釣り場の環境に合わせて、より有利に釣りを行えるギア比の選択基準を見ていきましょう。
浅場・緩い潮流での手返し重視セッティング
水深が10〜20mと浅く、潮の流れも穏やかなポイントでは、オモリも30〜40号と比較的軽いものを使用します。このような状況では、仕掛けを巻き上げる負担が少ないため、船釣りであってもハイギアが活躍する場面があります。
近年では、一部のエキスパートアングラーが明石などの船タコにおいて、あえてハイギアを選び、アタリを感じる感度と手返しの速さを優先するスタイルも流行しつつあります。浅場ではタコが広範囲に散っていることが多いため、仕掛けを少しキャストして斜めに引いてくるテクニックが有効です。
- 着底後、ポンポンと軽く小突いてタコを誘う
- アタリがなければ素早く回収して別の角度へ投げ直す
- 広範囲を探り、タコの目の前に仕掛けを落とす確率を上げる
このように、軽いオモリと浅い水深の組み合わせであれば、ハイギアの手返しの良さを活かしてテンポ良く広範囲を探ることが釣果アップの鍵となります。
深場・激流エリアでのトルク重視セッティング
一方で、明石海峡のような潮の流れが非常に速い激流エリアや、水深が30〜50mを超える深場では、状況が一変します。潮の抵抗をモロに受けるため、仕掛けを底にキープするだけでも一苦労です。
オモリも50〜60号の重いものを使うため、仕掛けを巻き上げるだけでもかなりの力が必要になります。さらにキロオーバーの大ダコが乗れば、その重さは倍増します。
このような過酷な状況下では、ローギアの圧倒的な巻き上げトルクがなければ、仕掛けの回収すらままならない状態に陥ってしまいます。深場や激流エリアに挑戦するなら、迷わず5.8前後のパワーギアを選びましょう。
| 状況 | 水深の目安 | オモリの目安 | 推奨ギア比 |
|---|---|---|---|
| 浅場・緩い潮 | 10〜20m | 30〜40号 | ハイギア(手返し重視) |
| 標準的な船釣り | 20〜30m | 40〜50号 | ローギア(バランス重視) |
| 深場・激流 | 30〜50m | 50〜60号 | ローギア(トルク重視) |
激流エリアや深場でのフッキング成功率を上げるギア比と巻きあわせ
潮が速い場所や水深のあるポイントでは、糸が潮に流されてたわみやすくなります。この糸のたるみが、フッキングの際のパワーロスに繋がり、バラシの原因になってしまうのです。
タコがエギを抱いた感覚があったら、まずは竿を煽る前にリールを素早く巻いて糸のたるみを巻き取ります。そして、竿の反発力とリールの巻き上げ力を同時に使って、力強く「巻きアワセ」を入れます。
この時、ローギアリールであれば、たるみを巻き取った直後からダイレクトに太い針をタコの硬い体に貫通させる強靭なパワーを発揮してくれます。深場でのフッキング成功率は、この巻きアワセの力強さで決まると言っても過言ではありません。
ギア比だけでは決まらない!タコ釣りリール選びで必ずチェックすべき重要スペック

タコ リール ギア比の重要性が分かったところで、それ以外の機能にも目を向けてみましょう。ギア比の能力を最大限に引き出すためには、他のスペックとのバランスが非常に重要になってきます。
大ダコの強烈な引きを受け止める「最大ドラグ力(5kg以上)」と糸巻量
リールを選ぶ際、ギア比とセットで必ず確認してほしいのが「最大ドラグ力」と「糸巻量」です。タコの強烈な吸盤の力に負けないための、必須条件とも言えるスペックを解説します。
ドラグとは、糸が引っ張られた時に設定した力以上の負荷がかかると、自動的に糸を送り出して糸切れを防ぐ機能です。しかし、底に張り付こうとするタコ釣りにおいては、このドラグが滑ってしまうと致命傷になります。
大ダコを強引に引き剥がすためには、最低でも5kg以上の最大ドラグ力を備えたリールが必要です。また、太いPEライン(2〜3号)を十分に巻けるラインキャパシティ(糸巻量)も確認しておきましょう。
- 最大ドラグ力は「5kg以上」、できれば7kgあると安心
- PEライン2号が200m以上巻けるスプール容量
- 太い糸を使うため、頑丈な金属製ボディ(アルミダイカスト等)が理想
ギア比以上に実用トルクを劇的に変える「ハンドル長(パワーハンドル)」の影響
実は、同じギア比のリールでも、ハンドルの長さによって巻き取りの重さ(トルク)が全く変わってくることをご存知でしょうか。てこの原理が釣りに与える影響についてお話しします。
ドアのノブが蝶番(ちょうつがい)から遠いほど少ない力でドアが開くように、リールのハンドルも軸からの距離が長いほど、軽い力で力強く巻き上げることができます。
タコ釣り専用リールの多くは、この原理を利用した長さのある「シングルパワーハンドル」を採用しています。たとえハイギアのリールであっても、長いパワーハンドルを装着することで、ローギアに匹敵する実用トルクを生み出すことが可能なのです。リール選びの際は、ハンドルの長さや形状にもぜひ注目してください。
| ハンドルの種類 | 特徴 | タコ釣りへの適性 |
|---|---|---|
| ダブルハンドル | ノブが2つあり、等速巻きがしやすい。バス釣り等で主流。 | 巻き上げ力が弱く、不向き。 |
| ロングシングルハンドル | 長くて大きなノブが1つ。てこの原理で力強く巻ける。 | 大ダコ対応。非常に適している。 |
タコ釣りリールのギア比に関するよくある質問(Q&A)
タコ釣りで使うリールのギア比について、釣具店やネットで調べていると様々な疑問が湧いてくるものです。ここでは、多くの人が抱える悩みやよくある質問に対して、分かりやすくお答えしていきます。
Q1. 手持ちのバス用ハイギアベイトリールは船タコ釣りにそのまま流用できる?
A. ブラックバス釣りで使っているハイギアのベイトリールを、船タコ釣りに流用したいと考える方は非常に多いです。流用できるかどうか、その判断基準と注意点を詳しく解説します。
結論から言うと、流用は可能ですが、あまりおすすめはできません。バス用のハイギアリールで50号の重いオモリを巻き上げると、ギアに想定以上の負担がかかり、ギアが欠けたりゴリゴリとした異音が発生したりする原因になります。
また、バス用リールは海水対応になっていないものも多く、塩ガミによってすぐに錆びて使えなくなってしまうリスクもあります。もし流用する場合は、30号までの軽いオモリを使う浅場のタコ釣りに限定し、釣行後は念入りに水洗いをするよう心がけてください。ただ、海水対応でないリールは使わない方がよいです。
Q2. ギア比が合わないリールを使うとどんなデメリットやリスクがある?
A. 船でハイギアを使ったり、岸で極端なローギアを使ったりすると、実際の釣りでどのような不都合が生じるのでしょうか。ギア比がミスマッチだった場合のリスクについてお話しします。
船タコ釣りでハイギアを使用した場合、最大のデメリットは「腕の疲労困憊」と「巻き上げ時のトルク不足」です。大ダコが張り付いた際にハンドルが重くて全く回らず、無理に力任せに巻いてリールを破損してしまう危険性があります。
逆に、岸タコ釣りでローギアを使用した場合、仕掛けの回収が遅くて手返しが悪くなるだけでなく、着底時の糸フケ回収が間に合わず、根掛かりを頻発させてしまいます。自分のメインフィールドに合ったギア比を選ばないと、ストレスが溜まって釣りの楽しさが半減してしまうため、慎重に選ぶことが大切です。
タコ釣りリールのギア比選びで失敗しないための最終チェックリスト
ここまで読んでいただき、タコ釣りにおけるリールのギア比の重要性がしっかりとご理解いただけたかと思います。最後に、あなたにピッタリの1台を選ぶための最終チェック項目をまとめました。
「船タコ=ローギア」「岸タコ=ハイギア」を軸に自分の釣り場に合わせて選ぶ
リール選びで迷走しないためには、まず基本となるセオリーをしっかりと軸に据えることが大切です。自分がメインで楽しみたいフィールドを思い浮かべながら、最適なギア比を絞り込んでいきましょう。
色々な釣り場に行きたいからと、中途半端なギア比を選んでしまうと、どちらの釣りでも使いにくく感じてしまうことがあります。まずは、以下の基本ルールに沿って選ぶのが一番の近道です。
- 明石沖などの船から重いオモリ(50号など)で狙うなら「5.8前後のローギア」
- 堤防や港湾の岸から仕掛けをキャストして広範囲を探るなら「7.0以上のハイギア」
この基本ルールを守るだけで、リール選びにおける失敗の8割は防ぐことができると言っても過言ではありません。迷った時は、常にこの基本に立ち返ってみてください。
狙うタコのサイズ・水深・腕力に応じたギア比とパワーハンドルの組み合わせ
基本のギア比が決まったら、次はさらに一歩踏み込んで、自分の体力や釣り場の細かい状況に合わせた微調整を行います。快適に釣りを楽しむための、プラスアルファのチェックポイントを確認しましょう。
たとえば、体力に自信がない方や女性アングラーであれば、船釣りにおいて少しでも軽い力で巻けるように、より数値の低いローギア(5.0付近)を選ぶという選択肢もあります。
また、どうしてもハイギアのスピードが欲しいけれど巻き上げ力も落としたくないという場合は、ロングパワーハンドルが標準装備されているモデルを選ぶのが賢い選択です。「ギア比の数値」と「ハンドルの長さ」をセットで考えることで、自分の理想とする巻き心地をピンポイントで実現できるようになります。
| チェック項目 | 確認内容 | 判断基準 |
|---|---|---|
| メインの釣り場は? | 船釣り or 岸釣り | 船ならローギア、岸ならハイギアを基準にする |
| 使うオモリの重さは? | 30〜60号など | 50号以上を多用するなら迷わずローギア |
| 最大ドラグ力は十分か? | スペック表を確認 | 大ダコ対応のため、最低でも5kg以上を選ぶ |
| ハンドルの長さと形状は? | 長さを確認 | 巻き上げを楽にするロングシングルハンドルがおすすめ |
まとめ:最適なギア比のリールを選んでタコ釣りの釣果を最大化しよう
ここまで、タコ釣りにおけるリールのギア比について、基礎知識からフィールド別の選び方、そしておすすめの機種まで詳しく解説してきました。最後に、今回の重要なポイントをおさらいして、あなたに最適な1台を見つけるための総まとめをしましょう。
正しいギア比選びがバラシ軽減と体力の温存につながる
タコ釣りは、ただ重い仕掛けを巻き上げるだけでなく、硬いタコの体にしっかりと針を貫通させるパワーが求められます。自分の釣りに合ったギア比を選ぶことが、どれほど釣果に貢献するのかを再確認しておきましょう。
タコ リール ギア比を正しく選定することは、長時間の釣りにおいて腕や手首の疲労を極限まで抑えることに直結します。疲れが少なければ、竿先に出る微細なアタリに集中でき、素早いフッキング動作へと移ることができます。
- 船釣り(ローギア)なら、重いオモリも軽く巻けて腕が疲れない
- ローギアの圧倒的トルクで、太い針を確実に貫通させてバラシを防ぐ
- 岸釣り(ハイギア)なら、手返し良く広範囲を探れて釣れる確率が上がる
- ハイギアの素早い巻き取りで、着底直後の厄介な根掛かりを回避できる
このように、フィールドの特性に合わせたギア比を選択することで、タコ釣り特有のバラシや根掛かりといったストレスを大幅に軽減できるのです。
自分のスタイルにぴったりの1台を手に入れてキロオーバーの大ダコを攻略しよう
最後に、船釣りと岸釣りで求められるリールのスペックの違いを比較表で振り返ってみましょう。どちらの釣りに魅力を感じるか、自分の胸に手を当ててイメージしてみてください。
「船から50号の重いテンヤを使って大物を狙いたい」のか、「堤防から手軽に、でも広く探って数を伸ばしたい」のか。自分の目指すスタイルが明確になれば、選ぶべきリールの姿がおのずと見えてくるはずです。
高価なタックル選びで後悔しないためには、自分のメインフィールドと体力を客観的に把握し、それに100%マッチしたギア比とパワーハンドルの組み合わせを見つけ出すことが最も確実な近道となります。
| 項目 | 船タコ釣り(オフショア) | 岸タコ釣り(陸っぱり) |
|---|---|---|
| 推奨ギア比 | 5.0〜6.4(ローギア/パワーギア) | 7.0〜8.5(ハイギア/エクストラハイギア) |
| 最も重視する性能 | 巻き上げの軽さとトルク(パワー) | 仕掛けの回収速度と手返しの良さ |
| おすすめのハンドル | ロングシングルパワーハンドル | ロングハンドル(トルク補強のため) |
| こんな人におすすめ | 重い仕掛けで楽に大ダコを釣りたい人 | 広範囲をテンポ良く探って数を伸ばしたい人 |
この記事でお伝えした選定基準を参考に、ぜひあなたにとって最高に使いやすい、理想のリールを手に入れてください。準備万端に整えたタックルで、キロオーバーの大ダコを見事に釣り上げる日が来ることを心から応援しています!
参考文献リスト
- シマノ(SHIMANO)公式ウェブサイト 釣具総合カタログ
https://fish.shimano.com/ja-JP - ダイワ(DAIWA)公式ウェブサイト 製品情報
https://www.daiwa.com/jp/ - テイルウォーク(tailwalk)公式ウェブサイト
https://www.tailwalk.jp/