夏場はパワフルなタコ釣りを楽しみ、秋から冬にかけてはスリリングなタチウオ釣りに挑戦したい!船釣りを楽しむアングラー(釣り人)にとって、この2つのターゲットは非常に魅力的ですよね。しかし、それぞれの釣りに特化した数万円もする専用リールを2台揃えるのは、お小遣い制でやりくりしている方には経済的な負担が大きいです。
「できれば1台の兼用リールで、どちらの釣りも楽しめないかな?」「でも、兼用リールだとパワー不足で壊れたり、釣果が落ちたりしないか不安……」そんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、タコ釣りとタチウオ釣りで1台のリールを兼用するための具体的な条件や、失敗しない選び方、そして最新のおすすめ機種までを徹底解説します。専用機を2台買う必要はありません。賢くリールを選んで、予算を抑えながらタコとタチウオの両方を確実に釣り上げ、周りの釣り仲間に自慢できるような最高の釣果を手に入れましょう!
タコ釣りとタチウオ釣りは1台のリールで兼用できる?結論と注意点
タコとタチウオ、まったく違う釣りに見える2つですが、本当に1台のリールで楽しめるのでしょうか?ここでは兼用についての結論と、知っておくべき注意点を解説します。まずはリール兼用の基本を押さえましょう。
結論:条件(スペック)さえ満たせば1台のリールでタコ・タチウオの兼用は可能!
リールのスペックさえしっかり見極めれば、タコとタチウオの両方を1台で楽しむことは十分に可能です。それぞれの釣りに必要な条件を満たすリールを選ぶことで、兼用への道が開けますよ。
お小遣い制アングラーの救世主!予算を抑える賢い選択
「タコ タチウオ リール」と検索する方が最も気になるのは予算の問題ですよね。専用機を2台揃えようとすると、どうしても5万〜6万円以上の出費になってしまうためです。しかし、スペックを満たした兼用リールを1台選べば、出費を半分以下に抑えることができます。
兼用リールを選ぶことで浮いた予算は、以下のように有効活用できます。
- タコ用のエギ(疑似餌)やタチウオ用のテンヤを豊富に揃えられる
- クーラーボックスやウェアなど、他の釣り具のアップグレードに回せる
- 船に乗る回数を増やして、さらに釣りの経験を積むことができる
限られた予算の中でも賢く道具をやりくりすることが、釣りを長く楽しむための秘訣になります。
収納スペースやメンテナンスの手間も半減
兼用リールを選ぶメリットは、予算面だけではありません。リールが1台で済むため、タックルボックス(釣具入れ)の収納スペースを圧迫せず、お家での保管もスッキリとまとまります。
また、釣行後の水洗いやグリスアップといったメンテナンスの手間も半分になるため、仕事や家事で忙しい方にもぴったりです。道具が少ないことは、準備や片付けの時間を短縮し、釣りに集中できる環境を作り出すことにつながります。手軽にタコ・タチウオ釣りを始めたい方に最適なスタイルです。
注意点:専用機リールと比較した際の「妥協点」と「限界値」を理解する
兼用リールは便利ですが、専用機と比べるとどうしても妥協しなければならない点があります。購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、事前に限界値を知っておきましょう。
完璧な両立は難しい?ターゲットごとの要求スペックの違い
タコ釣りは重い仕掛けを底から一気に引き剥がす圧倒的なパワーが求められるのに対し、タチウオ釣りは正確にタナ(魚のいる水深)を狙う繊細さが求められます。相反する性質を持つ2つの釣りだからこそ、両方の性能を100%発揮するリールを見つけるのは至難の業です。
| ターゲット | 最優先されるリールの性能 | リールに求められる特徴 |
|---|---|---|
| タコ | 巻き上げパワー・耐久性 | 強靭な金属ボディ・大型のギア |
| タチウオ | 水深の把握・操作性 | ICカウンター搭載・軽量なボディ |
たとえば、タコに特化すれば重くて大きくなり、タチウオに特化すればパワー不足になりがちです。自分がどちらの釣りをメインにしたいのかを軸にして、妥協できるポイントを見極めることが兼用リール選びの第一歩になります。
安物買いの銭失いを防ぐための心構え
兼用できるなら何でもいいと、安価な樹脂製リールを選ぶのは危険です。タコ釣りの強烈な負荷に耐えきれず、すぐにギアが破損してしまうケースがあるためです。
タコ釣りとタチウオ釣りのリールを兼用する場合は、ある程度の剛性(丈夫さ)と性能を備えたミドルクラス以上の機種を選ぶことをおすすめします。初期投資は少し高くなりますが、結果的に長く安心して使えるため、安物買いの銭失いを防ぐことができます。
タチウオ用リールとタコ用リールの特徴とスペック比較

兼用リールを選ぶ前に、それぞれのターゲットに特化した専用リールがどのような特徴を持っているのかを理解することが大切です。タチウオ用とタコ用のスペックを比較して、リールの特性を深掘りしていきましょう。
タチウオ釣り用リールの特徴(タナ取りの正確性・軽量フォール重視)
秋から冬にかけて盛り上がるタチウオ釣りは、魚のいる水深を正確に把握し、繊細なアタリを掛けていくゲーム性の高さが魅力です。タチウオ用リールには、この緻密な操作を助ける機能が満載されています。
繊細なアタリを捉えるための軽さと感度
タチウオは「幽霊魚」と呼ばれるほど、日によって泳ぐ水深やアタリの出方がコロコロ変わる魚です。そのため、タチウオ用リールはわずかな変化を感じ取れるよう、軽量に作られているのが特徴です。
軽いリールは長時間の誘いでも手首が疲れにくく、ロッド(釣り竿)と一体となって仕掛けを自然にフワッとフォール(沈下)させることができます。軽量で感度の高いリールを使うことで、スレたタチウオの微細なアタリも逃さずフッキング(針掛かり)に持ち込めるようになります。
タナを直撃するICカウンターの重要性
タチウオ釣りにおいて最も重要なのが、船長が指示するタナへ正確に仕掛けを送り込むことです。ここで圧倒的な威力を発揮するのが、水深をデジタル表示してくれるICカウンター付きリールです。
PEラインのマーカー(色分け)だけで水深を数えるのは、風が強い日や薄暗い時間帯には限界があるためです。ICカウンターがあれば、タチウオの群れがいるヒットレンジを迷わず直撃できるため、釣果に圧倒的な差が生まれます。
タコ釣り用リールの特徴(底から引き剥がす圧倒的な巻き上げ剛性重視)
夏場の風物詩であるタコ釣りは、海底に張り付くタコを無理やり引き剥がす豪快さが醍醐味です。タコ用リールは、繊細さよりもとにかく力強さと耐久性が最優先される設計になっています。
ゴリ巻きに耐える強靭なボディとギア
海底の石や海藻を抱きかかえた大型のタコは、想像以上の重さになります。この重たいタコを底から一気に巻き上げるため、タコ用リールは金属(アルミなど)のフレームを採用した強靭なボディで作られています。
また、内部のギアも大型で分厚いものが組み込まれており、強い負荷がかかってもゴリゴリと巻き続けられるのが特徴です。剛性の低いリールを使うとフレームが歪んで巻き取れなくなるため、タコ釣りには金属ボディの堅牢さが不可欠です。
太いPEラインをストックできる糸巻き量
タコ釣りでは、海底の障害物に擦れて仕掛けをロスト(紛失)しないよう、太くて強いPEラインを使用します。一般的には、PE2〜3号のラインが主流です。
タコ用リールは、この太いラインを十分な長さ(100〜150m程度)巻けるだけの、深溝で大きなスプール(糸巻き部)を備えています。太い糸をしっかりストックできる余裕のラインキャパシティが、大ダコとの力強いファイトを可能にします。
両者の性能を比較して分かった「リール流用の向き・不向き」とメリット・デメリット
タチウオ用とタコ用、それぞれの特徴を理解したところで、どちらかのリールをもう一方の釣りに流用した場合にどうなるのかを比較してみましょう。ご自身の所持タックルと照らし合わせてみてください。
タコ用リールをタチウオに流用する場合のメリット・デメリット
すでにタコ釣り用のリールを持っている方が、それをタチウオ釣りに流用する場合の最大のメリットは「パワーの余裕」です。ドラゴン級と呼ばれる大型タチウオが掛かっても、タコ用リールの巻き上げ力ならグイグイと引き寄せることができます。
| 流用のパターン | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| タコ用をタチウオへ | 大型が掛かっても安心の巻き上げパワー | リールが重く疲れやすい・水深が分かりにくい |
一方でデメリットは、リール自体が重いため長時間の誘いが疲れやすいことと、ICカウンターが付いていない機種が多いためタナ取りが難しいことです。タコ用リールをタチウオに使う場合は、ラインの色でタナを把握するスキルが必要になるため、少し上級者向けのアプローチと言えます。
タチウオ用リールをタコに流用する場合のメリット・デメリット
逆に、タチウオ用のリールをタコ釣りに流用する場合、ICカウンターを活用して海底までの水深を正確に把握できるメリットがあります。しかし、決定的なデメリットとして「剛性不足による破損リスク」が挙げられます。
タチウオ用の軽量な樹脂ボディリールで大型タコを無理に巻き上げると、ギアが欠けたりフレームが歪んだりする恐れがあるためです。タチウオ用リールをタコに流用するなら、金属ボディを採用した高剛性モデルであることが絶対条件となります。
失敗しない!タコ・タチウオ兼用リールにおける選び方のポイント

タコ釣りとタチウオ釣りのリールを兼用するなら、選び方の基準を明確にすることが成功の鍵です。ここでは、相反する2つの釣りを1台で快適にこなすための、絶対に外せない選び方のポイントをご紹介します。
【剛性】タコのゴリ巻きに耐えうる「金属(アルミ)ボディ」のリールを選ぶ
タコとタチウオを兼用する上で、最も妥協してはいけないのがリールの「剛性」です。タチウオ釣りだけなら軽量な樹脂素材でも問題ありませんが、タコ釣りの強烈な負荷には耐えられません。
底に張り付いたタコを強引に引き剥がす際、樹脂ボディだとフレームがたわんで力が逃げてしまい、最悪の場合はギアが破損してしまいます。そのため、兼用リールには必ずアルミやマグネシウムなどの「金属ボディ」を採用した高剛性モデルを選んでください。金属ボディなら、タコのゴリ巻きにもビクともせず、タチウオ釣りでも安定した巻き心地を維持できるため、長期間安心して愛用できます。
【ギア比】タコとタチウオのバランスが良い「ハイギア(HG)」が最適解
リールのギア比には、巻き取りが速い「ハイギア(HG)」と、巻き上げる力が強い「パワーギア(PG/ローギア)」があります。タコ釣りにはパワーギアが、手返し(仕掛けの回収速度)を重視するタチウオ釣りにはハイギアが向いているとされています。
| ギア比の種類 | タコ釣りでの使い勝手 | タチウオ釣りでの使い勝手 |
|---|---|---|
| ハイギア(HG) | 巻きが少し重いがカバー可能 | 手返しが良く快適(おすすめ) |
| パワーギア(PG) | ゴリ巻きしやすく最適 | 回収が遅くストレスになりがち |
兼用する場合はどちらを選ぶべきでしょうか?結論から言うと、ハイギア(HG)が圧倒的におすすめです。ハイギアならタチウオ釣りでのスピーディーな誘いや回収が快適に行えるためです。
タコ釣りでハイギアを使うと巻き上げが重く感じるかもしれませんが、金属ボディの剛性と長めのハンドルを組み合わせることで十分にカバーできます。双方のバランスを取るなら、ハイギア一択と考えて間違いありません。
【ラインキャパ】タコ・タチウオ兼用にはPE2号が200〜300m巻けるスプール容量を
兼用リールを選ぶ際は、スプール(糸巻き部)の容量、つまりラインキャパシティの確認も必須です。タチウオ釣りではPE1〜2号を200m、タコ釣りではPE2〜3号を100〜150m巻くのが一般的です。
この2つの釣りを1台でカバーするためには、太い方のラインである「PE2号が200〜300m」巻けるサイズ(ダイワなら150〜200番、シマノなら200〜300番サイズ)を選ぶのがベストです。なお、シマノの150番サイズはPE1.5号-200m(PE2号は約150m)となりますが、タコ釣りは水深が浅いため150mあれば実用上は十分にカバー可能です。このラインキャパシティがあれば、どちらの釣りにも柔軟に対応でき、ラインの高切れ(糸が途中で切れること)などのライントラブルが起きても安心して釣りを続けられます。
【カウンター】タチウオに必須のICカウンターはタコ釣りリールでも邪魔にならない
「タチウオにはICカウンターが必須だけど、タコ釣りでは邪魔になったり、壊れたりしない?」と心配される方も多いでしょう。確かにタコ釣りにおいてカウンターは必須ではありませんが、付いていても全く邪魔にはなりません。
むしろ、海底までの水深が正確にわかるため、仕掛けが底に着くタイミングを予測しやすく、根掛かり(仕掛けが障害物に引っかかること)を防ぐ手助けになります。また、最新のICカウンター付きリールは防水性能や耐衝撃性能が向上しているため、タコ釣りの激しいアクションで簡単に壊れることはありません。タチウオ釣りでの圧倒的なアドバンテージを考えれば、カウンター付きリールを選ぶメリットの方がはるかに大きいと言えます。
1台のリールで2つの釣りをこなす「PE2号固定」戦略と替えスプール活用法
タコ釣りとタチウオ釣りのリールを兼用する際、最も悩ましいのが「PEラインの太さが違う問題」です。毎回ラインを巻き替えるのは手間も費用もかかりますよね。そこでおすすめしたいのが、思い切って「PE2号固定」で両方の釣りを行う戦略です。
PE2号であればタコ釣りには十分な強度があり、タチウオ釣りでも潮の抵抗を少し受けやすくなるものの、実用範囲内で十分に釣果を出せます。もし、どうしても釣り物に合わせたラインを使いたい場合は、以下の方法を試してみてください。
- 釣具店でメーカー純正の「替えスプール」を取り寄せる
- 一方にはタコ用のPE3号、もう一方にはタチウオ用のPE1号を巻いておく
- 現場で釣り物に合わせてスプールごとワンタッチで交換する
本体をもう1台買うよりはるかに安価(数千円程度)で、最適なラインを使い分けられるため、非常に賢いやりくり術になります。
まとめ:賢くリールを兼用してタコ・タチウオ釣りを極めよう
ここまで、タコ釣りとタチウオ釣りを1台のリールで兼用するための条件や選び方、おすすめの機種をご紹介してきました。最後に、リール選びの最終決定に役立つポイントをまとめます。
あなたの釣りの軸(タチウオメインかタコメインか)で兼用リールを最終決定する
兼用リールを選ぶ際の最大のポイントは、結局のところ「自分がどちらの釣りをより多く楽しみたいか」という軸を持つことです。この軸がブレてしまうと、どっちつかずの中途半端なリールを選んで後悔することになりかねません。
タチウオ釣りの繊細な誘いやタナ取りを重視したいなら、バルケッタ プレミアムのような軽量でフォールコントロールに優れた機種を選ぶべきです。一方で、タコ釣りの豪快なゴリ巻きや大物を狙う安心感を重視するなら、ティエラ LJ IC 200Hのようなラインキャパとパワーに余裕のある機種を選ぶのが正解です。自分のプレイスタイルやよく行く釣り船の傾向を思い返し、どちらの釣りに比重を置くかを決めることで、あなたにとってベストな兼用リールが自ずと見えてきます。
1台の優秀な兼用リールで毎シーズンのタコ・タチウオ船釣りを満喫しよう
専用機を2台揃えなくても、条件を満たした優秀なリールを1台手に入れれば、夏はタコ、秋からはタチウオと、切れ目なく船釣りを楽しむことができます。浮いた予算で美味しいものを食べたり、新しい仕掛けを試したりと、釣りの楽しみ方はさらに広がります。
お小遣い制だからといって、釣りの楽しさを妥協する必要はありません。この記事でご紹介した選び方のポイントや替えスプールの活用法などを参考に、賢くやりくりしながら、季節ごとの豊かな海の恵みを存分に味わってください。あなたの次の釣行が、大漁の笑顔で溢れる素晴らしい一日になることを心から応援しています!